- 努力しても、効果が出ない
- 環境を変えても、同じ問題に直面する
- メンタルを整える方法を試しても、効果が出ない
- 自分の天職が見つからない
悩みや壁にぶつかった時、スマホで簡単に、解決方法を検索できます。
しかし、いろいろな方法を試しても、悩みが解消されないのはなぜでしょうか?
失敗や挫折を繰り返してしまう原因は、「自分自身の適性や能力を理解できていない」からかもしれません。
つまり、「自分に合ったアプローチができていない」から成果が出ないのです。
自分に最適なアプローチができていれば、より少ない努力で、より大きな成果を出すことができるでしょう。
この記事では、無料で受けられる「適性検査」を活用し、問題解決へのプロセスを解説します。
具体的には、「自分の適性や能力を数値化」して自己理解を深め、「その結果を生かす方法」について詳しく解説していきます。
十人十色というように、同じ人間は1人もいません。発想の転換として、この記事を有効活用していただければ幸いです。
適性検査とは
簡単に言えば、自分の長所と短所を科学的に分析するテストです。
適性検査は、就職活動をサポートするためのツールで、全国のハローワークで受験できます。
このテストにより、自分の特性や考え方、興味関心を数値化できるので、自分が向いている仕事や活動など、自分自身の「適性」を客観的に見ることができます。
ちなみに、検査結果や表の見方などは、ハローワーク職員が詳しく説明してくれるので、難しく考える必要はありません。
学生、社会人を問わず、誰でもどんな職業でも受験できるので、自分の目的に合わせて有効に活用しましょう。
なぜ適性検査が重要なのか
悩みや問題を抱えているとき、あなたに最適な解決方法を見つけるためには、あなた自身の特性を熟知する必要があります。
つまり、自分の特性を理解することが、問題解決の第一歩といえます。
例えば、生まれつき体が弱い人は肉体労働に不向きと言えますし、高度な計算ができる人は、会計士などが適職でしょう。
とはいえ、独学で自身を分析するのは難しく、正確に分析できているのか、判断に困るはずです。
そこで、適性検査の出番です。
適性検査は精度が高く、無料で簡単に自分の特性を知ることができるので、非常に効率的です。
具体的には、自分の特徴を数値化し、専門的なアドバイスを受けることで、明確に自分自身を把握できます。
自身が認識していなかった、長所や特性を知ることで、自分と相性の良い解決方法を選択できるでしょう。
適性検査の種類と優先度
ハローワークで受験できる適性検査は、以下の4種類(優先度順)です。
ちなみに、今回重視する検査は「一般職業適性検査(GATB)」のみです。
- 一般職業適性検査(GATB):9種類の基本的な職業スキル(図形理解、数値操作、空間認識など)を紙筆と器具の2つの方法で測定し、自身の能力を数値化するテストです。
- 職業興味検査(VPI):6つの興味領域と5つの傾向尺度を測定し、160種類の具体的な職業に対する興味を評価するテストです。
- 職業レディネステスト(VRT):中学生から大学生を対象に、職業興味、基礎的志向性、職務遂行の自信度の3つの領域を数値化し、職業選択をサポートするテストです。
- キャリアインサイト(職業適性診断システム):能力・興味、価値観、行動特性を評価することで、自分に適した職業情報の検索や、具体的なキャリアプランニングに活用されるテストです。
自分の能力だけでなく、興味関心について知りたい方は、他のテストも受験してみましょう。
一般職業適性検査(GATB)の活用法
一般職業適性検査により、あなたの適性を3つのタイプに分類できます。
- 認知機能:この項目が高い人は、文字や数字など、分析やインプットが得意なタイプです。
- 知覚機能:この項目は、目で見て情報を集める能力で、ひらめきや想像力があり、見て覚えるのが得意なタイプです。
- 運動機能:この項目では、運動神経や手先の器用さが分かり、体力が必要な仕事など、体で覚えるのが得意なタイプです。
自分はどのタイプかを理解する
上記3タイプのうち、自分がどれに当てはまるかを理解することで、あなたが力を発揮できる環境、逆にストレスになる環境について、判断できるようになります。
つまり、自分と相性の良い仕事が分かり、悩み解決に効果的なアプローチが可能になる、ということです。
ちなみに、あなたが得意なことやタイプの分類、最適な職業については、担当職員が説明してくれるので安心してください。
また、検査した9個の項目についても、詳しく説明してもらえます。
自分では得意だと思っている能力も、数字で見ると平均値以下、なんてことはよくあります。
自分の「適性」を分析する
自分のタイプと特性が分かったところで、改めて「自己分析」をしてみましょう。
具体的には、次の項目について書き出す、またはスマホなどにメモを取ります。
- 自分のタイプを書く
- 9個の項目のグラフで、得意な能力を3つ書く
- 9個の項目のグラフで、苦手な能力を3つ書く
- 結果記録表の、「適性能の解説」ページを確認し、得意な能力と苦手な能力について理解を深める。
お疲れ様でした。
この4つの手順で、自分の特性を客観的に理解できたと思います。
しかし、「得意なこと」と「やりたいこと」は、必ずしも一致するわけではありません。
次の章で、「やりたいこと」について、深堀していきます。
自分の「やる気」も考慮し、問題解決しよう
自分の「適性」と同じくらい大切なのが、「自分の気持ち」です。
転職や悩み解決を考える際に、「嫌なこと、やりたくないこと」は避けましょう。
成果を出す方程式として、「やる気×能力×時間=成果」というものがあります。
例えば、「能力が10」あっても「やる気が1」なら「成果は10」ですし、逆に「能力が3」でも「やる気が5」あれば「成果は15」になります。
つまり、適性があっても、嫌いな方法では成果が出ない、ということです。
時間については、話の趣旨がずれるため割愛します。
「やる気」を踏まえたうえで、問題解決の手順を見ていきましょう。
- 自分の得意、不得意を理解する
- 問題解決の方法について、考える、検索する
- 解決方法を4〜5個ほど見つけ、メモする
- メモの中で、「嫌いなこと、嫌なこと」を削除する
- 残りの解決方法を、いくつか実践してみる
解決方法は1つではありませんし、やってみたら予想と違うこともあります。
注意点
適性検査は便利なツールですが、注意点もあります。
絶対ではない・・・
検査結果は、完璧なデータではありません。試験当日の体調や、自己啓発によって適性が変化することは、十分にあります。
アクションが大事・・・
自分について理解しても、行動に移さなければ意味がありません。自分で考えて、行動する癖を付けましょう。
他人と比較しない・・・
適性検査は、「自分自身を知る」ためのテスト。他人と比べるのではなく、あなたの長所を生かすのが目的です。
適性検査は、目安やアドバイスとして活用するのがよいでしょう。
結果に縛られ、自分の考えを制限したり、落ち込んだりする必要は、全くありません。
適性検査の申し込み方法(無料)
適性検査は、各都道府県のハローワーク、または厚生労働省のWebサイトで受験できます。
ハローワーク
ハローワークで適性検査を受験するには、事前の予約が必要です。
次のような流れで検査を受けましょう。
- 電話、またはハローワーク窓口で予約
- 予約した日にハローワークで検査を受ける
- 後日、ハローワークにて結果を聞く
ちなみに、適性検査を受験するには、前もってハローワークに登録しておく必要があります。
「適性検査」を目的とした登録では、とくに必要な書類はありません。
念の為、本人確認ができるもの(保険証やマイナンバーカードなど)を持参すると安心です。
ちなみに、私が実際に適性検査を受け、試験の様子をまとめた記事がありますので、こちらも参考にどうぞ。ハーロワークで実際に職業適性検査を受けた結果報告|発達障害、メンタル疾患持ちが受検した感想など
地域のハローワークにより、試験内容や手順などが違う場合があるので、よく確認しましょう。
厚生労働省 job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
こちらのリンクから、上記画像の、厚生労働省のWebサイトにアクセスできます(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Search/Top)。
厚生労働省のWebサイトでは、簡易的な適性検査が受けられます。
以下は、厚生労働のjob tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))で適性検査を受ける手順です。
- 厚生労働省、job tagのWebサイトにアクセス
- 職業適性テスト(Gテスト)をクリック
- テストの説明文を読み、「次へ」をクリックして検査を開始
- 検査を終了すると、結果が表示される
職業適性テスト(Gテスト)は簡易的で、アドバイスなどもないため、「ハローワークの適性検査」をオススメします。
まとめ
適性検査は、自分自身の強みや興味、適性を理解するために最適なツールです。
特に、仕事や人間関係に悩んでいる場合は、新しい視点で自分を見つめ直すいい機会になります。
無料で受検できますし、専門的なアドバイスも受けられるため、試しに利用してみてはいかがでしょうか。
この記事がほんの少しでも、あなたのお役に立てたならば、大変うれしく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。