- 仕事探しの他に、どんなサービスがあるか知りたい
- 補助金や職業訓練について知りたいけど、よく分からない
- わざわざ出向く時間がないから、必要な情報が欲しい
- ハローワークは、スマホで利用できるの?
ハローワークでは、職探しの他にも多くのサービスが受けられますが、「制度や活用方法がよく分からない」という方も多いのではないでしょうか?
本記事では、ハローワークの基本的なサービスや登録方法、就活者や失業者へのサポート制度など、効果的な利用方法について解説します。
ハローワークの制度やサービスを活用したい方は、ぜひ本記事をお読みください。
ハローワークとは
ハローワークは日本全国にあり、正式名称は「公共職業安定所」で、国(厚生労働省)が運営する総合的雇用サービス機関です。
主な目的は、求職者と求人企業のマッチングで、他にもさまざまなサービスを無償で提供しています。
ハローワークの主要なサービス
ハローワークが提供するサービスは多岐にわたりますが、主要なサービスについて、簡単に解説していきます。
求人情報の提供と職業紹介
ハローワークは、全国の求人情報を集約し、求職者に無料で提供しています。
これらは企業や団体から直接提供されるもので、求職者は自分のスキルや希望する職種、勤務地など、詳細な条件を設定し、求人を検索することができます。
またハローワークでは、スタッフが利用者のスキルや希望に合わせて、適切な求人を紹介してくれたり、面接調整などのサポートをしてくれたりするので、職探しについて困った時は、窓口で相談してみましょう。
求人を検索する際は、かなり細かく条件を指定できるので、自分に合った企業を見つけやすいでしょう。
雇用保険の手続きとサポート
雇用保険は、簡単に言うと「給付金や手当金の制度」となります。
失業者が雇用保険の給付を受けるためには、ハローワークでの手続きが必要です。
ハローワークのスタッフは、雇用保険の申請方法や給付についての説明、必要な書類の提出や手続きのサポートなどをしてくれます。
雇用保険制度について、詳しくは下記の「雇用保険とは?」で解説します。
職業訓練の紹介
ハローワークでは、求職者が新しい職種やスキルを学ぶための職業訓練の紹介も行っています。
これにより、求職者は自分のキャリアを再構築したり、スキルアップしたりするためのサポートを受けることができます。
資格や講習の費用について、給付金などのサポートも受けられます。
雇用保険とは?
雇用保険は、失業中の生活や就職活動をサポートするための保健です。
また雇用保険への加入は義務であり、パートやアルバイトを含め、すべての労働者が加入しなければなりません。
つまり、すべての労働者や元労働者が、補助金などのサポートを受けられる制度です。
給付やサポートの種類
雇用保険は、大きく4つに分類できます。
- 生活のサポート:仕事を失った時や、働くことができない期間に、生活費としての給付金を受け取ることができます。
- 就職活動のモチベーションをサポート:通称「ハローワーク就職祝い金」と呼ばれるもので、失業後の、速やかな就職に対して給付金を受け取れる制度です。
- スキルアップのサポート:資格を取得したい、手に職をつけたいなど、就職や転職に必要なスキルや知識を学びたいとき、学費の一部として給付金を受け取ることができます。
- 働き続けるためのサポート:高齢者や障害者など、ハンデを抱えた人が働き続けるための給付金です。
次の章で、さらに深堀していきます。
主要な給付制度について
雇用保険にはたくさんの種類があり、それぞれ「○○手当」や「○○給付」と名前が付いています。
ここでは代表的なものを紹介します。
「働けない場合」に受けられる給付
- 基本手当:いわゆる失業給付、仕事を失った時に受けられる
- 傷病手当:疾病又は負傷が原因で働けない場合の給付
「就職やスキルアップ」をサポートする給付
- 教育訓練給付:スキル習得や資格取得をサポートする給付
- 就職促進給付:失業後、早期に就職し、一定の条件を満たした場合に受け取れる給付
「働く人」をサポートする給付
- 介護休業給付:家族の介護のために、休まなければいけない場合の給付
- 高年齢者雇用継続給付:高齢者が働き続けるためのサポート
大切なのは、「自分や家族が困ったときに、サポートしてくれる制度がある」と知っておくことです。
「こんな制度があるよ」くらいの認識でOKです。
まずは窓口で相談し、もらえるものは、もらっておきましょう。
概要とWebページについて
この章では雇用保険について、詳しく知りたい方のために、記事の引用元を紹介しています。
苦手な方は、スキップしてください。
以下のURLは、ハローワークWebページの「雇用保険制度の概要」についてのページです。
雇用保険制度について、たくさんある手当や給付を、一覧で見ることができます(すべての給付が記載されているわけではありません)。
「雇用保険制度の概要」(https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_summary.html)
以下のURLは、ハローワークWebページの「雇用保険手続きのご案内」についてのページです。
各項目から、それぞれの手当や給付についての詳細を確認できます。
「雇用保険手続きのご案内」(https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_guide.html)
ハローワークを活用するためのポイント
ハローワークのサービスは多岐にわたりますが、その中でも特にオススメのサービスや活用法について、ポイントを解説します。
インターネットサービス
ハローワークのインターネットサービスは、24時間いつでも利用可能で、スマホ検索にも対応しています。
オススメの使い方は、「興味のある項目をチェックし、窓口で相談する」ことです。
難しい用語や説明が多いので、対面でのやり取りで説明を受けるのがよいでしょう。
主要なサービスをいくつか紹介します。
- 全国の求人情報の検索
- 履歴書の送付
- 職業訓練の検索
- カウンセリング予約
- セミナー日時、各種給付、サービスの詳細など、ハローワークの利用ガイド
インターネットサービスにつて、詳しくはこちらのページをご確認ください。「サービスのご案内」(https://www.hellowork.mhlw.go.jp/member/mem_top.html)
給付制度やセミナーなどを活用する
ハローワークでは、実にさまざまな給付金やサポートが受けられます。
上記のインターネットサービスなどで情報を収集し、有効に活用しましょう。
また詳しい知識がなくても、窓口で「○○な状況で困っているのですが・・・。」と相談すれば、給付金やサポートがあると紹介されたり、セミナーや職業訓練の案内を受けたりできます。
お金や生活に困った時は、ハローワークや市役所に相談すると、給付金やサポート制度について教えてくれますよ。
求人について相談する
多くの求人情報の中から、自分に合ったものを見つけるのは大変です。
そんな時は、ハロワークのスタッフに相談するのがよいでしょう。
希望する条件の求人を検索してくれたり、求人検索のアドバイスをくれたりします。
注意点として、職探しをする際は、自身の希望や能力を明確にしておく必要があります。
ゴールが定まっていなくては、適切なアドバイスが受けられないからです。
そんな時は、カウンセリングや職業適性検査を受けてみるとよいでしょう。
職業適性検査については、こちらの記事を参考にどうぞ「あなたの悩みが解決しないのは「認識のズレ」が原因!人間関係や転職、メンタルなど|解決のカギは適性検査」
「やりたい仕事、向いている仕事が分からない」などの悩みがある方は、上記の記事をオススメします。
面接対策と講習
ハローワークでは、面接対策のセミナーやワークショップが頻繁に開催されています。
これらのサービスを利用すれば、自己PRや面接時のマナー、応答の仕方などが学べ、アドバイスを受けることもできます。
実際の面接に臨む前に、あらかじめ練習しておくことで、緊張や不安を緩和できるでしょう。
面接では、自分の強みや経験をしっかりアピールし、明るく、清潔感のある印象を与えることが重要です。
自分の強みや適性を知りたい方は、こちらの記事を参考にどうぞ「ハローワークで実際に職業適性検査を受けた結果報告|発達障害、メンタル疾患持ちが受検した感想など」
ハローワーク利用の流れ
ハローワークを利用する流れについて、具体的に解説します。
登録からサービス利用までのステップ
ハローワークを利用するためには、まず登録が必要です。
最寄りのハローワークに電話し、必要な書類(履歴書、身分証明書など)を事前に準備して、窓口で手続きしましょう。
スタッフが対応し、求職活動の目的や希望する職種、勤務地などをヒアリングします。
登録後は、求職活動や職業訓練、雇用保険の給付申請など、自分が受けたいサービスが利用できます。
インターネットサービスの利用方法
この章では、Web検索でハローワークを利用する方法について、解説します。
ちなみに、スマホからもサービスを利用できるので、利用方法を確認しておきましょう。
マイページの開設
窓口で求職登録する際に、あらかじめ「インターネットサービスを利用したい」と伝えると、その後がスムーズです。※ハローワークの公式サイトはこちらのURLからどうぞ(https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html)
実際の手順を見ていきましょう
ステップ1:ハローワーク窓口等でメールアドレスを登録
- ハローワークの窓口で、求職者マイページのアカウントとして利用するメールアドレスを登録する。 ※既に窓口で求職登録をしている方は、電話でメールアドレスを伝えれば、マイページの開設ができます。
- 上記URLトップ画面の、「ハローワークをご利用中の方のマイページ開設」ボタンをタップ
- 「利用規約に同意する」にチェックを入れ、「次へ」をクリック
ステップ2:メールアドレスの登録
- 登録したメールアドレスと生年月日を入力し、「次へ」をクリック
- 入力したメールアドレスに、ハローワークインターネットサービスから「パスワード登録申込受付通知」メールが届きます。→ステップ3へ
ステップ3:パスワードの登録
- 「パスワード」(半角数字、英字、記号を組み合わせて8桁以上32桁以内)と「認証キー」(メールに記載)を入力し、「完了」をクリックします。(メールが届いてから50分以内)
- パスワードの登録が完了すると、求職者マイページが開設されます。
以上が、インターネットサービスのマイページを開設する手順です。
Web検索自体は、マイページを開設しなくても利用できます。
次の章で、詳しく見てみましょう。
利用は登録が必須ではない
インターネットサービスを利用するだけなら、登録やマイページ開設は不要です。
通常のWebサイトのように、検索や情報収集ができます。
マイページ開設のメリットは、求人情報の保存や、サポートなどを受けられる点です。
例えば、よい求人が見つかり、ハローワークで紹介状をもらうとします。
マイページがあれば、目的の求人を登録でき、その後の手続きがスムーズになります。
一方マイページがない状態では、求人の登録ができないため、ハローワークに出向き、目的の求人を検索しなおす必要があります。
求人の他にも、サポートやサービスを受けたい方は、マイページを開設するのがよいでしょう。
まとめ
この記事では、ハローワークの基本的なサービスやサポート制度、効果的な利用方法などを解説しました。
結論としては、「知識がなくても窓口で悩みを相談してみる」のが一番分かりやすく、利用しやすいでしょう。
思いのほか充実したサービスが受けられるので、この記事をきっかけに、公共機関を有効に活用してください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事が少しでも、あなたのお役に立てれば幸いです。